今日は立春。暦は春を迎えましたね
今シーズンの冬は、五行説と生理学と解剖学から冬のからだの傾向を考察する機会が多くありました。
ジャパンカレッジオブオステオパシー の単科生制度を利用して、一昨年は解剖学、昨年4月からは生理学を学んでいます。学びを深めるなかで、東洋の思想である五行説と西洋医学の解剖学と生理学のつながりを感じて、『なるほどなあ。よくできてるなあ。』と思うことがありました。その、なるほどなあ。よくできてるなあ。と思ったことを、いくつかここに書いてみようと思います。
まず、五行説とは。
古代中国で発生した哲学で、自然界の森羅万象が「木・火・土・金・水」の5つの元素からなり、これらは相互に助けあったり抑制しあったり影響を与えあい、変化循環し自然界のバランスを保っている、という思想。そしてこの五行は、自然界のいろいろのものに当てはめることができ、人もまた自然界の一部と捉えます。人体の働きを五行説に当てはめて5つに分けたものが五臓「肝・心・脾・肺・腎」。五臓も相互に助け合ったり抑制しあったりすることで、私たちのからだは心身共に健康状態を維持しているとされます。
そして、冬
五行説では冬は『水』グループ。五臓では『腎』。
『腎』は、西洋医学的には、血液をろ過して尿を作るいわゆる腎臓としての機能も含みますが、それ以外に多くの働きを持っています。ここでいう『腎』は、生涯にわたる発育成長と生殖活動を担う生命活動のエネルギーを貯蔵し、体内の水液の貯蔵や排せつといった水分代謝の調整もつかさどり、呼吸にもかかわりが深いとされています。
また、冬の寒さは冷えに弱い『腎』にダメージを与えやすく、腎が弱ると生命活動のエネルギーの低下や、体内を流れる水液の冷えにより水分代謝がうまくいかず、様々な不調が起こってしまいます。
腎の働きが弱ると、腎臓や膀胱、生殖器、ホルモン、免疫、骨、耳、脳など様々な器官に影響が出てきます。
例えば冬に増える耳の不調と耳の構造
ここで、冬に増える耳の不調と耳の構造をみてみましょう。
私たちの耳の奥、『内耳』の構造です。薄茶色の部分は骨。カタツムリのような形の部分が、蝸牛と呼ばれる器官。ここは聴覚と平衡覚を司っています。そして、蝸牛の中は体液であるリンパで満たされており、そのリンパが音や平衡感覚を神経に伝える働きを担っています。
このリンパの流れが悪くなることで、難聴や耳鳴り、めまいなど様々な耳の不調が起こることが考えられます。
腎の不調が水分代謝へ影響を与えて、耳に影響が出る。なるほどなあ。
施術院にお越しくださるお客様も、冬は耳の不調を訴える方が増える傾向があります。私自身、以前は耳鳴りなどの耳の不調を感じやすかったのですが、突発性難聴を発症した季節も真冬でした(頭蓋仙骨療法 / クレニオセイクラルセラピー の施術を受け続けているうちに、耳鳴りなどの不調はなくなりました)。
例えば、生命活動エネルギーと腎臓
生涯にわたる発育成長と生殖活動を担う生命活動のエネルギーを貯蔵するといわれる『腎』。西洋医学的な腎臓の機能と生命活動エネルギーについての考察です。
まず、腎臓の機能について。腎臓の代表的な機能は、老廃物の排泄ですが、実はそれ以外にも、血中イオン濃度の調節・血液量と血圧の調節・血液pHの調節・ホルモンの産生といった機能があります。
まとめ
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